あー。
流石に鈴も俺のこと、意識したよな。

体育祭の閉会式の長い校長の話なんか全く入ってこない。

思い返すのは真っ赤に染まった鈴の顔。
俺のこと…少しは意識してくれたって事だよな。

と、いっても、あれから鈴は普通に俺に話しかけてくるし、何ともなかったかのように振舞っていた。
…あいつ、冗談かなにかだと思ってんな…。