…どういうことだよ。
俺は二人の姿を電柱の陰に隠れてみていた。

女子に囲まれて、部長の恋バナに付き合って、いつの間にか鈴は先に帰っていた。
…暗闇が苦手なくせに。

俺は急いで帰り道をかけた。

そして、鈴に追いついたと思ったら、このありさま。

…なぜか、鈴と樹が抱き合っている…。
しかも、長い。

そして、そのまま手を握り、歩いて行ってしまった。

…どういうことだよ。
俺は電柱を蹴飛ばし、家とは反対方向に歩いて行った。