「あーっ。もう!そんなの憶測でしょ!ちょっと、ジュース買ってくるから待ってて!私がいっぱいお説教してあげるから逃げないでね!」

そう言って、早足にゆい先輩は姿を消した。

うーっ。先輩…だいすきーっ。

「おい…何泣いてんだよ。」
急に聞こえてきた声は…
久しぶりに聞いた声。


「ゆ…裕太?」

裕太は片手にりんごジュースを持っていて私に差し出した。

「これ好きだろ。」
今まで話しかけても無視したり素っ気なかったのに…

「ど、どうしたの…急に」
話すのが久しぶりすぎてなんていえばいいのか分からない…
それに、私、今、泣いたあとだから目が腫れてる…。