…なんだろ。
心臓がぎゅーってなる…
なんか…泣きそうになる…。

「あー。免疫ないとこういうの辛いよね。」
ゆい先輩は私の背中を摩りながら、体育裏に連れてきてくれた。

「ほら、私たちはずっと前からサバサバしてたし、りっちゃんみたいな初々しさはもうないわけよ。」
先輩の言葉は私を励まそうとしているのはつたわる。
でも…涙が止まらない。

さっきの樹くんを見て自分が惨めな気持ちになった…。

「私…、樹くんと釣り合ってるんでしょうか…。」
付き合い始めてからずっと思ってたの。
……いつか、捨てられちゃうんじゃないかって。