あーっ。
かわいい。かわいい。かわいすぎる。

俺の方を押し倒すように倒れる鈴。
長い髪が俺の首筋に触れた。
…これで発情しない男はいない。

「…好き。」
この一言で俺は理性を失いそうになる。
……やばい。
こんなに心臓が痛いのは初めて…。

「…恥ずかしくない方が変だもん!なんで、樹くんは普通なの…?」

これが普通…?
俺ってそんなに余裕そうに見えてるの…?

俺は彼女の細い腕を引き、俺の胸に彼女の頭をつけた。
ドクッ…ドクッ…
俺の心拍は耳障りな音を立てている。