やっぱり芝田にはバレバレだったんだ。
どうしよう。
これ以上、汚い私を知られて、幻滅させたくない。
「……不機嫌じゃないよ」
はやく、戻ってよ。
ヒロミと練習すればいいよ。
そんな思ってもないことを考えて余計にムシャクシャする。
「ヒロミからの誘い受けたことが原因?」
ヒロミのこと……
呼び捨てにしてるんだ。
「芝田の、バカ」
「え?」
「知らないもんね。芝田は」
「……なにを?」
「わたしが、どれだけ放課後一緒に帰るの楽しみにしてるか」
我ながら酷い八つ当たりだ。
なんて子供っぽいんだろう。
芝田のことガキ扱いして自分がこれってどうなの。
芝田の時間は……
芝田のモノなのにっ……。


