てか。 ヒロミ…… 芝田の腕、つかむことなくない? 「……じゃあね」 芝田に、背を向ける。 はやくこの場から立ち去りたい。 「待ってよ薙乃ちゃん」 「……なに」 「薙乃ちゃんも練習して帰らない?」 「嫌だ」 芝田の顔も見ずに、教室から早足で出た。 ヒロミに、奪われた。 放課後の芝田との時間はわたしのモノだったのに。 芝田はわたしのカレシなのに。 なんでヒロミは芝田に近づくの? 芝田が好きなのは、わたしなのに。 ……なんて。 今のわたし、すごく、不細工だ。