(わたしが、ツンデレ……)
結局そのあとヒロミとは口をきかず
「薙乃ちゃん先に帰ってて」
「は?」
放課後、
いつも一緒に帰る芝田にそんなことを言われてしまった。
「なんで?」
「球技大会の練習」
それなら休み時間に嫌ってほどしてるよね。
「みんな残るの?」
「んー、いや……4人くらい?」
熱すぎるよ芝田と仲間たち。
別に芝田に悪気なんてないし。
毎日一緒じゃなきゃならないルールなんてない。
それでも、
行きと 帰り
たった10分の2人だけの時間が好きだった。
それを球技大会の練習に費やされてムカつく。
……なんて、言えるか。
「わかっ――」
「芝田くん」
と、そこにやってきたのはヒロミだった。
芝田がヒロミを見る。
「サーブの練習したいんだけど、ちょっと付き合って欲しいな」
(……は?)
「サーブ? いいよ」
なに頼んでるの。
なに、あっさりオッケーしてるの。


