「……ダメ、だった?」
「うん」
「なんで!?」
せっかく、思いの丈を、
芝田に素直に伝えることができたのに……。
「薙乃ちゃん、目つむって」
「なんで」
「いいから。はやく」
付き合うとか。
好きとか。
ほんと、未知すぎて。
言葉ではとても説明なんてできないけれど。
たしかにわたしは芝田に恋をしている。
「薙乃ちゃん」
芝田に優しく名前を呼ばれると
心が、大きく揺れる。
感情を、こんなにも乱される。
それが、わたしが芝田を好きだということを証明してくれている――。
「……なんでつむっちゃうかな」
とても小さな声で芝田が囁いたのがわかった。
「だって。芝田がつむれって言うから」
勝手なやつめ。
いうこと聞いたら聞いたで納得しないんじゃん。
「もう開けるよ?」
「無防備すぎる薙乃ちゃんにお仕置きです」


