Jantar lesk〜琥珀色の輝き〜



すると、雪さんはこの質問が意外だったようで目を丸くした。

でも、すぐにふっと笑うと話してくれた。


しかし話し始めた雪さんの顔は…


──無表情だった。



「…実は私がまだ9歳の時、両親がある人達に殺されたんです。

両親は児童養護施設をしていて…多分10人くらいの子供がいました。私はその時に9歳だったんですけど、私より上の子がいなかったから皆からお姉ちゃんって呼ばれてました。

………その日も普通に生活を送っていました。朝起きて布団たたんで、ご飯食べて…。
事件が起きたのはその日のお昼前です。突然大きな声が聞こえたかと思ったら子供たちの悲鳴が聞こえてきたんです。
私はその時に自室にいて勉強をしていたので子供たちの面倒は両親が見ていました。

驚いて急いで階段を降りてみんなの所に行ったけどもう遅くて……。


………子供たちは全員連れていかれてました。私のことに気づいたヤツが私も連れていこうとした時、朱乃様が来てくださったんです。玲様も一緒に。

お二人と隊員の方たちは一生懸命戦ってくれましたが…園に火をつけられて、不意をついて逃げられたんです。もちろん子供たちも一緒に…。そして私も逃げようとした時見たんです…。血まみれになって倒れていた両親の姿を。」



そこまで言って一息ついた雪さんを見ると、



……手が震えていた。