「お二人共、“皇太子“に向かってあの子だの、あいつだの言っていいんですか〜?」
「………皇太子?!」
私がそう聞くと、美陽と零は“しまった“って感じで固まったんだけど…。
聞いたらいけなかったかな?
「…はぁ。まぁいいか。いつかすみれも会うことになるさ。早くても明日にはな。
…ところで、すみれは零達とこの家まで来たのか?それにしては遅かったが…。」
「ううん、施設の前までは自力でこれた。」
「そうか。羽は出したのか?」
「…………それがですね。羽、じゃないんですけど…。」
「「「どういうこと(だ)?」」」
零と美陽、お母様が声を合わせて聞いてくるなか、お父様は黙ったまま。
…まるで、最初からわかってたみたい。
それよりもっ!
エル、どうしよう?言っていいのかな?
〈いいんじゃないのぉ?ここの人は悪い人って感じしないし。たぶんだけどねっ!〉

