本当の名前を教えたら、私は…黒狐を、大切に思ってしまう。





「…いいよ。」




考えることとは裏腹に、言葉は何も考えずに先走る。




「ありがとう!みんなー!」





みんなに伝えに行く麻耶の背中を見ながら、どこか懐かしく思えた。