それからあたしたちは互いの学校生活や日頃の出来事などを話しながら、気が付けばあっという間に家の近くまで戻ってきていた。


さすがにリムジンを家の前に停めてもらうことはできなかったので、近所の公園の入り口で下してもらうことになった。


「体育祭頑張ってね」


「ありがとう。体育祭まで忙しいから、なかなかメッセージとかもできなくなると思う」


明日からは本格的に準備を再開しなきゃいけない。


「そっか。寂しいけど、終わるの待ってるから」


「うん。じゃあ、送ってくれてありがとう」


あたしはそう言い、リムジンから下りたのだった。