「おはよう涼太」


「心、お前昨日隣街にいた?」


「いたけど……」


「やっぱり? 俺ばぁちゃんの家が隣街なんだよ」


それは初耳だった。


「そうだったんだ?」


「あぁ。昨日はばぁちゃんが元気にしてるか顔見て来たんだけど、駅前でお前に似てる子がを見つけたからさ」


きっと、小春ちゃんと合流する前のことだろう。


そう思うと一瞬背筋が寒くなった。


下手をしたら小春ちゃんと一緒にいる所を目撃されていたかもしれないのだ。