袋の中には貰ったワンピースが入っている。


「友達が着なくなった服をくれたの」


そう言い、紙袋からワンピースを取り出した。


「あら、それちょっと可愛すぎじゃない?」


「そう?」


確かに、自分の家に戻って確認してみると、なんだか不釣り合いに見えてしまう。


あの場所で来たからこそ良かったのかもしれない。


「でも心にはよく似合うわね。晩ご飯できてるから、早く片付けてらっしゃい」


そう言われ、あたしはほほ笑んで頷いたのだった。