「このブランド学生には結構効果だから、社会人の人かもね」


お母さんがそう言い、あたしは頷いた。


一体どんな人がこのブランド服を着てるんだろう。


気になったあたしはプロフィール欄へと移動した。


写真を公開している人の顔写真がパッと現れ、一瞬息を飲んだ。


それはあたしと同年代くらいの女の子で、どことなくあたしに似ていたからだった。


「あら、この子心に似てるわね」


お母さんがお茶をひと口飲んでそう言った。


「そうだよね? あたしもそう思った」


そう言い、胸に手を当てる。


一瞬自分の写真が使われているのかと思ってビックリした。


でも、写真をよく確認してみるとホクロの位置や鼻の形が違うのがわかる。