なんだかとても嬉しそうな顔をしている。


「どうしたのキョウカ~。今日はなんだかウキウキしてるね」


リオちゃんが瞬きをしながらそう聞いた。


「バレちゃった?」


「まさか、御曹司と付き合うことになったとか?」


リオちゃんがそう言い、キョウカちゃんは「違うよ~」と、すぐに否定した。


「奴隷が増えたの!」


それはごく普通に、スラッと言われたことだった。


『奴隷』


あたしの聞き間違いじゃなければ、確かにそう聞こえて来た。


「へぇ! 今度はどんな奴?」


リオちゃんが目を輝かせて聞く。