だって、こんなことになるなんて知らなかった。


武人君は小春ちゃんのことが本当に好きで付き合っていると思っていた。


「仕方がないので、この中からもう1度お相手を決めてください。だけど決して本気で好きにはならないことですよ。


プレゼントをくれている男性は全員お嬢様の財産目当てなんですからね」


ユキエさんにキツクそう言われ、あたしはプレゼントの山の前で茫然として立ち尽くしてしまったのだった。