あたしと似ていて、あたしと服の好みも同じで、インスタもしている。


出来過ぎだと言われればとの通りだ。


「も、もしかしてあたし、騙されてるのかな」


途端に怖くなって背筋が寒くなるのを感じた。


「ほら、心が青ざめてんじゃん」


千代が笑いながらそう言った。


「ごめんごめん心。ちょっと気になって言っただけだから」


柚が慌ててそう言うけれど、気になりはじめたら止まらない。


悪い予感が胸に渦巻きはじめていた。


インターネットを使った犯罪は今でも沢山ある。


実際に相手と会って被害に遭ったと言う事件もよく聞く事だった。


「約束、やめた方がいいかな?」


そう聞くと、千代と柚は難しそうな表情になった。