☆☆☆

それからすぐ、あたしは小春ちゃんにメッセージを送った。


《今日涼太と遊ぶなんて、聞いてないけど》


もっと優しい言葉を探してみたけれど、こういう書き方しかできなかった。


イライラが胸の奥に募っている。


万が一小春ちゃんが涼太のことを好きになってしまっていたのだとしたら、あたしだって小春ちゃんの彼氏を好きになっていいということだ。


《あ、そうだった! 言うの忘れてたんだけど、昨日涼太君から遊びに誘われたよ!》


そんな返事に軽く舌打ちをした。


どう見ても嘘っぽい文章だ。


《そういう大事なことは忘れないでね》


あたしはそうメッセージを送り、スマホをポケットにしまったのだった。