「あ、わかる。なに言っても目をキラキラさせて反応してたよね」


と、千代。


小春ちゃんは誰にも気が付かれていないと言ったけれど、やっぱり変化に気が付いている子は沢山いたみたいだ。


ドキドキしながらも「そうだっけぇ?」と、首を傾げた。


どうにか誤魔化しておかないと、面倒くさいことになる。


「あれ、もう風邪は大丈夫なのか?」


後ろから涼太がそう声をかけた。


振り返ると、よく日焼けした顔がそこにあった。


あたしの好きな人。


あたしの彼氏。


ようやく両想いになれたばかりのハズなのに、その顔を見た瞬間小春ちゃんの彼氏の顔を思い出してしまっていた。