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それからのあたしはまるで夢のような時間を過ごしていた。


2階の部屋の半分は小春ちゃんの部屋になっていたようで、靴ばかりを集めた部屋、バッグばかりを集めた部屋、アクセサリーばかりを集めた部屋と信じられない光景を目の当たりにしたのだ。


これだけの数を持っているなら、あたしがいくらもらって帰っても問題はなさそうだ。


あたしは何度も着替えを繰り返し、自分に1番似合う服を探し出していた。


白いブラウスにピンク色のスカート。


バッグやハイヒールは黒で統一した。


鏡に映った自分の姿を写真に撮って小春ちゃんに送ると《とっても良く似合ってるよ!それ全部心ちゃんにあげる》と返って来た。