ひと通り文句を言ってスッキリした遠藤先生は、いつも通りの不敵な表情でノートを自販機の裏に押し入れる。 「そこに置いてあるんですか?」 思わず聞くと、やっぱりドヤ顔で教えてくれた。 「当然だ。 この他、病棟に三冊、外来に一冊置いてある。 いつでも作曲活動出来るようにな」 本当に大馬鹿だ。