「実は好きな人が出来たんだ。俺と別れて欲しい…。」





そう告げてきたのは天宮光輝。3年も付き合っている彼氏だ。




私の名前は一ノ瀬小春。どこにでもいる普通の大学生。
最近、ゼミやサークルが忙しくて同じ大学でも学部が違う光輝とは、なかなか会えずにいた。
それでもお互い予定を合わせては一緒にご飯を食べに行ったり、映画を観に行ったりしてうまくいってると思ってた。
今日だって久しぶりに光輝から呼び出されてウキウキしていたのだ。




「突然こんなこと言ってごめん…。小春と付き合ってた3年間本当に楽しかったし、小春のこと嫌いになったわけじゃないから、これからも友達として仲良くしたいと思ってる。」





何が起きてるのか全く理解出来なかった。
ドッキリかと思った。