きみが虹を描いてくれた青空の下で

八重ちゃんが低めの真剣なトーンで話すから、
私は思わず息を止めてじっと聴いてた。
めったにないからね、で、はあー、って深く息を吸い込んだのに、
脅しじゃないとか、まだまだ怖いことを言う八重ちゃん。

もう、辛い……

でも、その辛さは。
私は今はじめて知ったものだけど。

八重ちゃんはずっとずっと前から知ってて、
ずっとずっとこの辛さと戦ってきてるんだ、って。

その真剣な姿はそういうことなんだって。


だから、今、
私はしっかり聞かなきゃ。

そう思った。