「ふう、なんだかなぁ。なんであんたみたいなのに頼むかなぁ。」 「ちょっとそれどういう意――」 「でもなんかあんたには色々ぶちまけちゃったからこの際言っちゃうけど、あたしはね、お兄ちゃんの骨髄だけは絶対に貰わないって決めてるの」 え? 八起くんのだけ? 「ど、うして?」 「あんた、おつかい頼まれて調べもせずにのこのこ訊きにやってきたの?相変わらずノーテンキだよね」 「なっ! 私はっ……」 やっぱりいつもの八重ちゃんだったよ。 透けそうで消えそうでも化けて出そうな元気な毒気だよ。