きみが虹を描いてくれた青空の下で


リクライニングのベッドを少しだけ起こした姿勢でこっちを向いてる八重ちゃんは、肌が透けそうなくらい白くて、儚くって、今にも霧みたいに消えてしまいそうだった。


「……生理……こないだ話したでしょ」

「うん」

「そのために入院したんだけど、今回すごいキツくてさ。生理が来てこうなるの、だんだん酷くなってきてるのね。もう嫌になっちゃう」


予想外に、というか見た目と同じく心も弱ってるみたいで八重ちゃんが弱音っぽいことを切り出してきたから、ちょっとびっくりした。

でも、しばらく話して、今なら、八起くんが知りたがってたことが訊けるかも、そう思った。