「物好きだね… 俺なんか待たずに先にいけば?」 こんな俺を待っていてくれた。 って、嬉しく思う反面。 俺なんか、待ちたくないくせに。 お人好し。 南の優しさにイライラしてしまう。 「…で、でも… 小学校の頃から一緒に行ってるし…」 ビクビクと、答える南にさらにイライラする。 そして、ビクビクさせてる原因が俺だってわかって尚更、イライラしてしまう。 「はぁ… 付き纏われる俺の気持ち考えろよ」 そして、思ってもない言葉が口を突く。