「物好きなわけ? 俺なんか待たずに先にいけば?」 千里は、朝の挨拶も。 こちらを見ることもなく、私の前を通り過ぎた。 「…で、でも… 小学校の頃から一緒に行ってるし…」 それを追うように私も足を進める。 毎朝の事なのに、目頭が熱くて仕方ない… 待って…千里… 「付き纏われる俺の気持ち考えろよ」 千里はこちらを一切見ようとしない。 その背中は、私を拒絶していて…