人格交換ガチャ

『桜が死んだ』




そして次の日、桜が死んだ。
テレビでは自殺と言っていた。



「菜々!菜々!」



すぐに俺は菜々の家を訪ねた。すると菜々は目を真っ赤にして出てきたのだ。


俺は犯してしまったんだ。


自分の命よりも大事なものを支払う。
俺は支払った感覚なんてなかった。

でもそこで初めて気づいたんだ。


自分の命よりも大切な人が…死んだのではないか…と。

その時には少なからず好意を持っていた。

復縁も考えていたぐらい。



「なぁ、菜々!お前は何を支払ったんだ!?俺は……!俺は!」



「わかってる……。わかってるよぉ」




俺たちは取り返しのつかないことをしてしまったのだと……その日は泣いた。





次の日。
妹が死んだため、晃がしばらく部活に参加出来なくなった。すると、晃からバスケ部をよろしく頼むと、副部長の岩瀬(イワセ)ではなく、俺に部長代理を頼んだのだ。

理由は桜が死んだから家庭の支えになると言うからだ。



「ははは…こういう意味の頂点に立つ…か」



練習メニューを変えて楽しいバスケ部にしようとしたが、こうなれたのは桜が死んだせいだと思ってしまうと喜べなかった。

俺が、桜を殺してしまった。