人格交換ガチャ

「あ……と、朋也先輩…」



「す、すいません!今のは!」





俺が体育館倉庫に入ると後輩達は青ざめ、すぐに頭を下げてきた。



俺はそれを見つめていた。

それは3年の先輩がいた頃の俺に似ていたからだ。





「心配しないでくれ。お前達が大変なの、俺はわかるから。こっちの方こそ、本当にすまない」




2年生では一番権力のない俺が謝ってどうなるのかという話だが、謝らずにいられなかった。

バスケが好きだという気持ちがいつしか、バスケをするためだけに生かされている。

そんな感覚に俺が襲われるからだ。


後輩達もやがて疲れ果てて、俺のようになってしまうのではないかと思うと心が痛くて痛くて、たまらなかった。



「そんな!朋也先輩は一番俺たちのことわかってます!」



「いいや!全然わかっていない!俺はお前達に楽しくバスケをやってほしい。それだけなのにこんなことになって…しまって」



膝から崩れ落ちた俺は後輩達に囲まれ、支えられた。先輩ながら恥ずかしい。




「朋也先輩……」



「先輩らしいこととか何にもしないで、苦しめて、本当にすまない」




俺は人生初めての土下座をした。
それも精一杯の。

今の何も持っていないからこそできる唯一のことだから。