人格交換ガチャ

「じゃあ、もう連絡、してこないでね?朋也先輩っ!」




桜はずっと笑顔のまま俺の元を去っていった。いつの間にか連絡先は削除され、避けられるようになっていた。

本当に彼女のことが好きだったと、確信した。

失ってからその物足りなさに気づいた。

本当に好きなんだって実感した。




「もう嫌だよ。バスケ部やめたい」



「俺も……。辛すぎる」



「はぁはぁ、なんでこんなことに…!」





別れてから一週間くらいたった。

たまたま体育館倉庫で後輩達が話しているのを聞いてしまった。




「俺たち凡人はついていくのに必死なのに!なにが才能が足りないなんだよ!」





凡人……。


その言葉と桜の言葉が重なって聞こえた。




「くそ!辞めたら怒られるだろうし、ふざけんじゃねぇええ!」





後輩達の気持ちはうすうす気づいてはいたが、こんな気持ちだったのかと心が痛くなった。