人格交換ガチャ

でも俺がパスしたいのは先輩達であって晃ではなかった。でも試合で考える時間なんてない。俺は何度も晃に呼ばれるたびにパスを回してきた。




そして第一クォータはまだ終了してないというのに笛が鳴り響いた。

ベンチには交代の証である番号札を持つ先輩がいた。そしてそこには俺の背番号が書かれていた。






すっと何かが落ちる感覚だった。





俺はすぐに先輩と交換し、ベンチに着いた。そして次に俺を襲ったのは監督、マネージャー、メンバーからの鋭い視線だった。




“なんで先輩達にパスしないんだ!”


“お前ばっかりが目立っていいわけじゃない!”


“先輩たちの最後の試合だぞ!”


“いっちょ前にリバウンドとかしてんじゃねぇーよ!”






俺は試合中、ずっと憎まれ続けていた。
そして試合は

負けた。


たったの二点差で。


試合後、食事に呼ばれるはずだったが、俺は帰らされた。





俺のせいだと言われた。

だから俺も自分のせいだとバスケを諦めそうになった。