「え…」



「人格交換ガチャを知っているのでしょう?」



「それって…どういう、意味?」




まさか、若木さんもガチャの利用者だって言うのか?そんなに俺の周りにはガチャを使う人がいるのか!?




「菜々?」



すると後ろから男の声がした。

その声で若木さんは少し明るくなった。
若木さんは俺の横を通り、声のする方へ。

俺は若木さんを目で追い、後ろを向いた。



「と、もや?」



そこに居たのは朋也で若木さんが朋也の後ろに隠れるようにしていた。



「菜々に、なにかしたのか?」



「助けて、くれただけ」



「な、なんだよ。二人は知り合い、なのか?」



「やっぱり、最近変だと思ったよ」




朋也は溜息をつきながら鋭い視線を俺に送った。