突然、肩に手を置かれたので俺は大きな声を出してしまった。そしてそれが朋也だとわかった瞬間に紙をポケットに突っ込んだ。




「そんなに驚くことねぇだろ!?」



「わ、わりぃ。考え事しててさ」



「へぇ、お前がねぇ〜」



「な、なんだよ!」



「柳瀬さんのことでも気になってたーのか?」





そういえば、桜も柳瀬さんもなんだか似てるんだよな…。

雰囲気?いや、ちょっと違うな…。人格?なんだろう。



「まあ、そんなところ…かも」



あの子もなんだか似てる。
雰囲気?

そして朋也も同じ感じがする。


一か八か……質問してみるか。




「お前、最近ガチャとかやった?」




俺は見逃さなかった。
朋也のいつもの笑顔が一瞬だけ曇ったのを。



「が、ガチャ?やってねぇよ?なんでそんな事聞くんだ?」