「…そういえば、あの日のパソコンは付けっぱなしだったよね」
いつもは必ず10桁のパスワードでパソコンを管理していて寝る時や部屋を出る時は必ず電源を消すお兄ちゃんが付けっぱなしだった。
なんでだろ…。
私はパソコンを起動してみた。
もちろん中に入るのにパスワードが必要だが、私はお兄ちゃんの心の中を読めていたので簡単に開くことが出来た。
「どうでもいいファイルばっか」
アイドルのグラビア写真集、二次元の子のイラスト、音源集……本当にオタクなんだと改めて思った。
「ん…?なにこれ」
私はパスワードのかかっているファイルを見つけた。心当たりがあるパスワードを打ってみたが全部違った。
ファイル名は【無名】と書いてあった。
なんでその時、深く追求しようと思わなかったのか。
今でも後悔してる。
だから先輩には頑張ってもらわなければいけなかったのだ。
私が追求しようとしなかったことまで調べあげてもらわなければ困るのだ。
私はもう、動くことが出来ない人形。
そしてすべて奪う人形。
もう、私は人間ではない。
ただの化け物なのだから。
いつもは必ず10桁のパスワードでパソコンを管理していて寝る時や部屋を出る時は必ず電源を消すお兄ちゃんが付けっぱなしだった。
なんでだろ…。
私はパソコンを起動してみた。
もちろん中に入るのにパスワードが必要だが、私はお兄ちゃんの心の中を読めていたので簡単に開くことが出来た。
「どうでもいいファイルばっか」
アイドルのグラビア写真集、二次元の子のイラスト、音源集……本当にオタクなんだと改めて思った。
「ん…?なにこれ」
私はパスワードのかかっているファイルを見つけた。心当たりがあるパスワードを打ってみたが全部違った。
ファイル名は【無名】と書いてあった。
なんでその時、深く追求しようと思わなかったのか。
今でも後悔してる。
だから先輩には頑張ってもらわなければいけなかったのだ。
私が追求しようとしなかったことまで調べあげてもらわなければ困るのだ。
私はもう、動くことが出来ない人形。
そしてすべて奪う人形。
もう、私は人間ではない。
ただの化け物なのだから。