私はお兄ちゃんが幸せになるよりも円香に幸せになってもらいたいの。
お母さんよりもあなたのお父さんよりも。
誰よりも。
不思議なの。
桜先輩にも柳瀬さんにも似てるの。
他人のためなら自分を押し殺すところ。
「また来ちゃった。来るつもりはなかったのに」
私はまたあのガチャガチャの前に立っていた。彼と会うようになってからは行かないようにしていた。
「ねぇ、今欲しいものは桃色じゃないの。桜先輩が引いてしまった紫色がほしいの」
ね?お願い。
「今の私に大切なものなんてないわ。あるとしたら、自分の命くらい?だからそれと交換してよ」
私はガチャガチャを回した。
「ありがと。またね」
【全てを奪う紫色】
桜先輩が苦しめられてきたこの力で私は円香を救う。
次の日、私は試しにショッピングモールに行った。人気のアクセサリー店。
この力の使い方は知っていた。
奪い取りたいものに手をかざして空気を掴むだけ。気づいた時には欲しいものを奪い取っているの。
「完璧」
お母さんよりもあなたのお父さんよりも。
誰よりも。
不思議なの。
桜先輩にも柳瀬さんにも似てるの。
他人のためなら自分を押し殺すところ。
「また来ちゃった。来るつもりはなかったのに」
私はまたあのガチャガチャの前に立っていた。彼と会うようになってからは行かないようにしていた。
「ねぇ、今欲しいものは桃色じゃないの。桜先輩が引いてしまった紫色がほしいの」
ね?お願い。
「今の私に大切なものなんてないわ。あるとしたら、自分の命くらい?だからそれと交換してよ」
私はガチャガチャを回した。
「ありがと。またね」
【全てを奪う紫色】
桜先輩が苦しめられてきたこの力で私は円香を救う。
次の日、私は試しにショッピングモールに行った。人気のアクセサリー店。
この力の使い方は知っていた。
奪い取りたいものに手をかざして空気を掴むだけ。気づいた時には欲しいものを奪い取っているの。
「完璧」



