「その銀色は手に入れてはいけない」
「え?なんで?秘密を晒してくれるんだろ?」
「もしもそれが、他人の秘密ではなく、自分自身の秘密だったらどうするの?」
「いや、それは……」
もしもそうならば、桜先輩が死ぬ原因が晒されたのはこの銀色のせい?
そんなことを考えていると鞄の中に入っていたスマホが受信音を流した。
【円香:た、す】
円香からメッセージ…?なに?たす?
【瑠璃:円香?どうしたの?】
既読がつかない…?
【瑠璃:円香?】
今日は私の家に行くって言ってたっけ…?
「ごめんなさい、私、用事ができたから行かなきゃ!」
「え、ちょ…!」
円香…円香…!
さっきのメッセージ、もしかして、助けてって言いたかったの?
誘拐?事故?なに…
円香……
こんな人形の私でもあなたは優しくしてくれて一人の人間のように見てくれた。
私はあなたに何かしてあげたいの。
この、不思議な身体で。
「え?なんで?秘密を晒してくれるんだろ?」
「もしもそれが、他人の秘密ではなく、自分自身の秘密だったらどうするの?」
「いや、それは……」
もしもそうならば、桜先輩が死ぬ原因が晒されたのはこの銀色のせい?
そんなことを考えていると鞄の中に入っていたスマホが受信音を流した。
【円香:た、す】
円香からメッセージ…?なに?たす?
【瑠璃:円香?どうしたの?】
既読がつかない…?
【瑠璃:円香?】
今日は私の家に行くって言ってたっけ…?
「ごめんなさい、私、用事ができたから行かなきゃ!」
「え、ちょ…!」
円香…円香…!
さっきのメッセージ、もしかして、助けてって言いたかったの?
誘拐?事故?なに…
円香……
こんな人形の私でもあなたは優しくしてくれて一人の人間のように見てくれた。
私はあなたに何かしてあげたいの。
この、不思議な身体で。



