「先輩…。私も死ぬんでしょうか」





あのガチャを利用した私の周りの人はみんな死んでいく。




“あーまじつまんねぇ。死にてぇ”




隣の壁からそんな小さな声が聞こえてきた。


またお兄ちゃんか…。



毎日毎日死にたい死にたい。
そんなに死にたいなら死ねばいいじゃないかとさえ思ってしまう。

最低な妹なのはわかってる。

でもお母さんが優しくしているのにも関わらず、反抗して自分勝手のお兄ちゃんだもの。

そう思うのも仕方が無いのよ。




「瑠璃〜おはよ〜なんでメッセージくれなかったの?」




学校に朝行けば若木から熱いラブコール。
もう何度も別れようって言っているのに。

私の心の中に、愛情なんてものはもう、ないのだから。



「私はもう、若木のことは好きじゃないって言ったでしょ……」



「俺は好きだもん」



「…そう」




彼は何も悪くない。だから彼が私のことを好きで、私と付き合っていたいと思っている間は付き合うことにしている。

そして何故か、彼の心の中だけはどうしても聞こえないんだ。



もしかして若木もなにか…。