「で、あなたはいつまで付いてくるつもりですか?」



「え、いや…別に…」



「いいんですけど…。柳瀬さんと妹さんの死の原因知りたいの?」





俺は耳を疑った。
柳瀬さんならまだわかる…けど…。





「は?桜の死の原因って?お前がなんで知ってんの…?」




「あ……今日は帰ってもいい?私、これから用事があるので」



まるで逃げるようなセリフだが、ここで止めたとしても彼女は帰るだろう。

しょうがない。





「ああ、わかった……」




「では、また。きっと会えますよね。あなたか私が死ななければ…」





橘さんはそう言うとバス停とは逆の方へ歩き始めた。俺はバス停に向かった。





「死ぬって…縁起でもないこと言いやがって……。ん…?なんだこれ」