「あ、こんにちは」




少しだけ緊張して私は俯いた。


胸がドキドキする………






「顔赤いけど、大丈夫?」




「え、ううん!だ、大丈夫!」




は、恥ずかしい……。





ふと橘くんを見ると少しだけ笑って口パクでこう言った。



“が、ん、ば、れ”と。




全く接点のない人にそんなこと言われるのは癪だが、なんだか勇気が出る。





「あ、あの……よければ連絡先…教えてくれませんか…!」





私がそう言うと彼は顔を真っ赤にしてえっ!?と驚いていた。



私はずっと前から児嶋くんのことが好きだ。日直を代わりにやる姿、みんなに優しくする姿、気安で明るい彼が…ずっと前から…





「私、あなたと仲良くなりたいんです」