「あ、ちょっとトイレに行ってくるね」




「いってら〜」





私は席を立ち、廊下に出た。とすぐに誰かとぶつかってしまい、私は尻餅をついた。





「いったた〜ご、ごめんなさい…!」




顔を上げるとメイクが上手だと学年で有名な美少女の若木 菜々さんがいた。

その隣には少しぽっちゃりとした黛 千穂さん。




「ごめんね〜大丈夫?」




若木さんの真っ白な手が私の目の前に伸び、私はそれを掴んで立ち上がった。






「うん!大丈夫!ありがとう!こちらこそごめんね!」





「いやー今のは絶対菜々が悪いんだから謝る必要ないでしょ!」



「はー?どっちもどっちだもん!」




二人で言い合う姿を見て仲がいいんだなと私は微笑んだ。





「あ、トイレ行くんだった。二人ともごめんね!」





私は二人の横を通ってトイレに行った。