「お兄さんが仕組んだの?私、ずっとずっと自分が壊れてでも欲しいものがあったのに」



「さ、桜…!違うんだ!俺は怖くて…!」




「違わないでしょ?人格交換ガチャのことがバレて乱用されないように私に細工した。だから私はいじめられた。そうでしょ?」





桜の真っ赤な目が俺の目の前で何度も瞬きをした。




恐怖から俺は頭の中が混乱し、色んなことが錯乱した。





「あなたのせい」


「お前のせいだ」


「あんたがいけない」


「あなたが全部全部」


「あなたのせいよ?」





自分の耳に憎悪や怒り、憎しみが入り交じった声が聞こえてくる。


耳を塞いでも声は聞こえてやまない。