「俺が今の姿になってから、楽しかった。誰もが俺を慕い、女は寄り付き、男は憧れる。容姿が変わるだけでも世界が変わった。俺は本当に楽しかった」





このままの姿で俺は永遠に生きたいとさえ願った。






「ならどうして人格交換ガチャを広めようと、具現化させようと思ったの?自分だけのものにすればこんなことにはならなかったはず」




「………たとえ俺が人格交換ガチャのことを忘れたとしても思い出すためさ」




「なっ……!」




「何かが必要になった時、俺は必ず、人格交換ガチャにたどり着く。だからあんな森の奥に立て、近くのバス停にチラシを貼った。別に誰が引こうが、どうでもよかった。俺が人格交換ガチャと関われるならば」




「そのためならば人が死んでもいいというの!?」






あいつらはなぜ怒っているのかわからない。元はといえば、自分たちのせいなのに?自分たちがこういう結果を作っているのに?





「俺はお前達の方がわからねぇよ」




「なんですって……?」




「俺が責めれる意味がわからないんだ」