何を血迷ったのだろう?
何を考えたのだろうか?


ある日のことだった。お母さんの再婚相手の娘、円木 円香さんを襲った。

何故かは今でもわからない。




「やめ、やめて……!」




じたばたする円香ちゃんの服を脱がし、真っ白な胸にキスをする。



いい思いをしようと思っていた俺がいてその反面には瑠璃に嫌われようとしている自分がいた。





「円香ちゃん。ごめんね。俺は最低だから……こうすることでしか……」




「最低……!」






こうして、俺と瑠璃の関係は赤の他人になった。

そして瑠璃が俺を殺そうとしていることはわかっていた。


瑠璃の心の声が聞こえる力も。
全部全部。




最後にここに遺書を残そうと思う。




瑠璃が来る前に急いで書かなきゃいけないから分かりづらいかもしれない。




瑠璃を人殺しにしてしまう自分も憎い。

ごめん、瑠璃

人殺しなんてさせてしまって。



俺はチキンだから怖くて自殺できないんだ。