「さて、ロックもかけたし、あとは記憶をどうにかするだけ」




そんなことまでできるのか?
有り得ない……こんなの現実的じゃない…

夢じゃねぇのかよ……


夢であってくれよ…





「俺はこの容姿で新しい人生を進むんだ。だから俺はもうこれには関わらない」






やべぇ、気を失いそうなぐらいいてぇ。
止めなきゃ……あいつを………どうにか…。





「なぁ、郁人。俺はお前のおかげで人生を変えられた。俺はお前が本当に大事な友達だよ」




「俺、だって…そう思っていた!」




「だからお前の記憶だけは残してやる」




「やめろ。まだ間に合う。もう、やめよう」






彼は一瞬、悲しそうな顔をしたが、すぐに不気味な笑顔に変わった。






「さよならだ。郁人」







そこで俺は意識を失っていたようだ。