「あのデータの力だよ!」





この時はまだ人格交換ガチャとは名付けてはいなかった。


俺はとりあえず、彼をリビングへ案内した。






「意味わかんねぇ。嘘だろ?」




「本当だってー」




「それが本当ならもっと研究する必要があるぞ?」






たった数日で整形、ダイエットが全部出来るだなんて思えない。俺は彼を信じようと、データを調べたいと思った。





「なら、データを貸してくれないか?」




俺がそう言うと一気に彼の顔色が変わった。







「お前も利用する気か?駄目だ。これは俺が発見した」




「いや、調べるだけだ。それは世界を救える大発見かもしれないぞ…!」




「いいや、渡せない。それにお前はもうこれは使えねぇよ」




「どういう、ことだ?」





彼はにやっと笑ってパソコン画面を見せてきた。

大部分は俺が作ったものだが、いくつか大きな修正をされていた。