ちょうど家族はいなくて、俺は彼を部屋にあげた。




「郁人くん。本当に…ごめん」




ずっと謝り続ける彼に嫌気がさして俺はふとこんなことを言っていた。


こんなこと言わなきゃ…こんなことにはなってなかったかもしれない。





「復讐でもするか?俺達は何も悪くないんだ。それくらいの権利がある」




彼は最初は驚き戸惑っていたが、やがて復讐を決意した。

自分が言い出したことだ。

やめれるわけがなかった。


俺達は隠れて復讐することを企てた。




直接的にではなく、間接的に。
裏で手ををまわそうと考えた。



そこで機械が得意な俺達はパソコンでありとあらゆることをして復讐するはずの計画が結果、今の人格交換ガチャの元を生み出すことになった。





「これ、本当にやれるのかな?」



「さぁ?無理だろ。ただのゲーム。でもこんなの復讐に使えねぇ」




復讐とはかけ離れたゲーム。
俺はそう確信していた。


だから俺はそのデータをゴミ箱に捨てようと思ったが、彼は研究がしたいと、そのデータを引き取った。