橘 瑠璃は車椅子を俺の方に向けて真剣な眼差しを見せた。




「どういう意味だ?」




「今度こそ、本当に、私たちを殺すつもりですか?」




「言っている意味がわからない」






隣の二人も橘 瑠璃と同じような目を俺に向ける。






「全ての元凶はあなた、だったんですね」




「……なんの話だよ」




「人格交換ガチャの設立者はお兄ちゃん以外にもいた」




ドクンと胸が大きく高鳴る。

急に体が汗ばんでくる。

息が荒くなっていく。



なんでかわからないが、焦っているような……そんな……






「それが、あなただった」





鈍器で殴られたような衝撃を受け、俺は大きく目を見開いた。