「朋也のこと待ってたのに置いてくことはねぇだろ!」




朋也は俺と全く目を合わせようとはせず、どこか上の空だ。






「とりあえず、帰ろうか……」





俺と朋也はほとんど会話することなく互いの家に帰った。





次の日、朋也は学校に来なかった。
その次も、その次も。




俺は心配になって家を訪ねたが、いつも若木さんのところへ行っていると聞いた。

だから俺は学校をすっぽかしてまた病院へ向かった。




また追い出されるかな…。
まあ、朋也と話したいだけだし…大丈夫か。




そう思っていた。



若木さんの病室に入ると不思議なことにそこには朋也と若木さん、橘 瑠璃がいた。





「あぁ晃か……」





3人は俺をじっと見つめ、俺は橘 瑠璃が意識を取り戻していたことに安堵した。






「よかった。意識を取り戻し「来ると思ってましたよ。児嶋さん」